オーストラリアで行われるF1GPの魅力

正式名称フォーミュラワンのF1といっても、あまり詳しくない人にとってはとっつきにくいスポーツですよね。すごいスピードのレーシングカーで同じ場所をぐるぐる走って速さを競う、という事くらいしかわからないのではないでしょうか。それでもレースをちらりとでも見ると、その緊張感は伝わってきますね。そんなF1GPの魅力を紹介していきます。まず、F1レースとは全世界21ヶ国を1年かけて巡るレースです。各国で行われるレースが「F1日本GP」などと呼ばれます。年間レースは3月のF1オーストラリアGPから始まって、11月のアブダビGPで終わります。総合成績は年間ポイントの合計になりますが、1レースごとに優勝が決められ、トロフィー授与も毎回あります。1レースの日程は、金曜日フリー走行、土曜日予選、日曜日決勝といった感じです。よく目にする多くの車が一斉スタートのレースは、決勝レースにあたります。

世界各国のF1GPの中でもオーストラリアは見逃せない

F1はドライバーが一番注目を浴びてはいますが、チームで動くスポーツです。ドライバーとエンジニア、それに車、メンテナンス機器、予備の機材や部品、それら全てが1つになり、世界中のサーキットを巡ります。1年間で21ヶ国ですから、1ヵ月に約2ヶ国となります。これらのチームが1週間単位で海を越えて移動し、更に1週間後には次のレースを走っているのです。もちろん破損した車の修理時間も含みます。そして世界の様子や気候、天候の違いを楽しめる事もF1の醍醐味です。そんな中で、オーストラリアで行われるGPはF1の初戦にあたります。その年はじめてのチームのレーシングカーをお披露目、コンディションの整ったドライバー、万全の状態のピット、かといえば思い掛けないハプニングがあります。初戦には魔物は付きものといいますが、だからこそ初戦は面白いのです。

F1オーストラリアGP会場での醍醐味

通常F1のコースはきちんと整備されたサーキットを使用しますが、オーストラリアで行われるGPは、メルボルンの市街地をコースとして利用します。普段憩いの場として使われている公園が、レースの時期が近づくとコースの両脇に柵などが建てられ会場となります。F1仕様となった、普段とは違う街並みも必見です。開催日程中は、トラック内外で様々なイベントが行われています。スポンサーのブースでは、公式グッズや応援アイテムの販売、F1ゲーム体験やレーサーとの交流会なども開催されます。空ではオーストラリア空軍のアクロバット飛行もあり、会場全体を盛り上げてくれます。レース直後には観客が、タイヤ痕や擦れて焼けた匂いが残る、コース内に入る事ができます。はがれた機材の破片を手に取ると、レースをより身近に感じられます。そして、優勝者の表彰を間近で見る事ができます。会場に赴く事ができれば、更にF1の世界を身近に感じる事でしょう。